平成24年7月 譲る

先日野球教室で雨のためイス取りゲームをしました。事前にルールの話等をした時に、「1つのイスに一緒に座ったらどうしますか?」という質問を子ども達に投げかけました。私はトラブルが起きた時に自分達で解決策を見つけてほしいと思っていわゆる「仕掛け」をしました。予想されるのは「じゃんけんをする」ということで、実際にそういう声が多く上がりました。その中で、ある男の子が「ゆずる!」と言いました。私はびっくりして一瞬言葉を失いました。全く予想していなかったのです。私は大正解だと思います。勝負事なので、なにくそ精神で考えると「自分から負けることをするな!」と思ってしまいますが、自分のことだけではなく、人に譲ってあげる気持ちがあるだけでも私は嬉しかったです。実際に2人、同時に座ってゆずっていました。優しすぎるという意見もあるかと思いますが、多分その子は家庭でも保護者が譲ってあげることを実践されているのだと思います。幼稚園だけでは育ちません。家族内での譲り合いではなく、家族以外でも譲ってあげるということが習慣付いていると思います。私も、大都市に出張時に電車に乗る際は必ず立つようにしています。まだまだ立っているべき年齢だと思いますし、お年寄りや、小さいお子さん、妊婦さんに少しでも座ってほしいと思っています。直接席を譲るというわけではありませんが、高校生や若い社会人の人たちが堂々と座る世の中ではなく、譲ってあげたり、席を開けておいてあげるように、他の人のことを考えられる日本になってほしいな、と思ってたった一人ですが行動しています。皆さんも一緒に譲ることを始めませんか?

新年のごあいさつ

平成24年 5月 ご褒美

1月の園見学について