自分の言葉で

職員室に子どもたちが忘れ物を借りに来ます。借りる時に子ども達の言うことは「お母さんが忘れた」です。私は、「今度から自分で準備しなさい」と伝えます。自分のことは自分でしましょう、準備できなければ、確認は自分でしましょう、とも伝えています。お母さんのせいにはしてはいけないです。

また、「コップを忘れました」で止まってしまう子もいます。これは事実を伝えているだけで、自分はどうしてここに来たのか、何をお願いしに来たのかということを相手に伝えるということは不足しています。「コップを忘れたので、コップを貸してください」までいえるとハナマルです。自分はどういう状況で、どうしてほしいのかを自分の言葉で相手にわかるように伝える。とても大事なことだと思います。訓練すればできるようになります。「コップを忘れたのなら、貸してあげるね」と大人がフォローしてあげてはいけないです。年齢が低かったり、黙り込んだり、自分で言えそうにないなという時は別です。自分の言葉で言えるのに、大人が何でも先を読んでレールを引いてあげるとレールが引かれていないところしか歩けない子になってしまうかもしれません。サポートの仕方って難しいですね。マニュアル化もできません。この場面で子どもには何が育ってほしいのか何が身についてほしいのかを考えることが大事です。・・・といっても完璧にできる親はいません。自分も親の一人として自分を慰めています。

その気にさせる

東京都大田区のパール幼稚園さんを見学させていただいた時に年長担任の原先生が子ども達に声をかける時に「その気にさせる」ことを大事にしているとおっしゃっていました。原先生は朝の会の出席点呼の時に1人ひとり違う言葉かけをしていました。褒めたり、注意すべきことを嫌味なく伝えたり、保育の流れとは関係ない言葉かけがとっても素敵でした。パール幼稚園の先生方は否定的な声掛けが非常に少なかったです。「やる気にさせる」とはちょっと違う「その気にさせる」でした。原先生は「担任の言い方ですべてが決まる」ともおっしゃっていました。なるほど!感心いたしました。子どもがいうことを聞かないというよりもどの言い方をすれば子ども達が分かってくれるのかを考えているのだなと感じました。

初代理事長が全員並んでいる時に1人園庭の端っこで夢中で砂遊びをしていてなかなか並ばない子に「どうしてそんなに頑張っているの?」と声をかけると、みんなの列に入って気をつけをしたということを聞いたことがあります。全く頑張っていない子に「頑張ってるね」という声掛けもその気にさせていますね。その子は今立派な大学生になっています!

自己肯定感にもつながるその気にさせる。保育の実践で生かしていきたいです!

ガッツ!