ここ数か月、同じようなことをお伝えしています。ご了承ください。「なんでこうしなきゃいけないの」という子どもの質問には「そういうことになっている」「そういうしきたり」「昔からそうなの」で十分だということをお聞きしました。もちろん、「なぜはきものを揃えるの？」は「次に履きやすいから」とか「心も揃えるのだよ」と伝えればいいと思いますが、子どもを説得するというよりも「日本人はこういうことを大事にしてきたのだ」という「考え方」を伝えることが私達親の役割ではないでしょうか。厳しさの中に優しさ、優しさの中に厳しさも必要です。そして、命をつなぎ、受け継いできた伝統も伝えなければなりません。「うちではこういうことになっている」という言い方があっても子どもはまっすぐに育つと信じています。

木花マジック協会の「いしちゃん」と「さかちゃん」にお越しいただきまして、マジックショーを開催しました。

他の幼稚園の園長先生の実話です。中学生の娘さんが万引きをしたそうです。その園長先生は、まず学校に飛んでいき、事実を確認し、担任と校長先生に謝る、そしてお店にも行って頭を下げる。ただひたすらに頭を下げたそうです。ここまではあり得る話ですが、ここからが違います。娘さんには一言だけ伝えたそうです。「お父さんは○○ちゃんが大好きだからね」大ピンチの時にこれを言われた娘は嬉しいですよね。絶対怒られると思っていたら、全然違うことを言われる・・・しかも自分の責任をとって謝ってくれた後のこの一言。これ以来、娘さんがまっすぐに育っていったことは言うまでもありません。「親は生き様を見せる事」が役割だと聞いたことがあります。この時代だからこそですね。背中で語る親ってかっこいいですよね！

教育基本法　第十条（家庭教育）には「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする」とあります。実は子どもの教育の基礎は家庭だということが書かれているのです。教育基本法に家庭教育の事が書かれていることもビックリされた方もいらっしゃるのではないでしょうか？子ども達が活発に活動するのは幼稚園や学校にいる時間です。吸収すること、体験すること等は学校に任せていいとは思いますが、教育基本法にあるように、子どもの教育の第一義的責任は保護者にあります。「親の顔がみてみたい」は、いい意味でも悪い意味でも使われます。子どもの教育は家庭教育からスタートです。全責任は親にあるということではありません。保護者と地域と幼稚園が一緒になって子育てをするべきです。幼稚園での集団生活については幼稚園にお任せください！子どもの教育の責任を念頭に、幼稚園と地域と一緒に子育てしましょう！