什の掟

・一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ

・二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ

・三、虚言をいふ事はなりませぬ

・四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

・五、弱い者をいぢめてはなりませぬ

・六、戸外で物を食べてはなりませぬ

・七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

ならぬことはならぬものです

 

 

会津藩の「什(じゅう)の掟」です。薩摩の郷中のように地域の子弟を教育するのが「什」で、その掟がこの「什(じゅう)の掟」です。現代には似つかわしくない表現も含まれていますが、最後の「ならぬことはならぬものです」という言葉は有名です。「だめなものはだめ」一度は聞いたことがあると思います。が、今ではほぼ死語ですね。

私事ですが、小学校3・4年生の時に「ファミコン」が大流行しました。周りの友達はみんな持っているので恐る恐る父に「ファミコンがほしい」と伝えましたが、父は「ダメ。外で遊びなさい」の一言。その時は父の後ろ姿しか覚えていません。父には理由を言ってもダダをこねてもダメでした。まさに「だめなものはだめ」。私はそれでも・・・とは言いませんでした。父は何を言ってもダメだというのが子どもながらに分かっていたのでしょう。そういう父でした。

以前、「なぜ人を殺してはいけないのか」という内容のテレビ番組を見ました。少し大げさな表現ですが、「人の命がなくなる」のになぜ?は必要でしょうか?ダメなものはダメでしょう!近所のカミナリおやじがいない、「説明してくれないと納得しない」といったわがまま、自分さえよければいいという風潮がそうさせているのでしょうか?理由や理屈、十分な説明がないとわからない、考えなくても、理由がなくても「だめなものはだめ」ということは結構たくさんあるものです。皆さんの家族の中に「だめなものはだめ」とお子さんに強く言える人はいますか?いらっしゃったら子どもは幸せだと私は思ってしまいます・・・たまにでもいいので「ぶれない」大人もかっこいいのでは?

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