4つの過保護

12月15日の宮日新聞にNPO法人五ヶ瀬自然学校理事長の杉田英治さんの記事が載っていました。ご覧になられましたか?現代子育ては4つの過保護に陥りやすいと言われているそうです。「物の過剰」と「指示の過剰」。物の過剰は説明の必要はないと思いますが、指示の過剰は子ども達が家庭や学校で朝から晩まで指示され、自分で考え、行動(考動)できなくなってしまうという現状。「指示待ち症候群」はその子の問題だけではなく、ほとんどが周りの大人が作っていると言われています。3番目に生活の基本的なことを親がやってしまう「世話の過剰」。確かに子ども達は忘れ物をした時に職員室にやってきて「お母さんが〇〇を忘れました」と言います。私はすかさず「明日から自分で準備しなさい」と伝えています。最後に「受容の過剰」で、例えば「習い事をやめたい」と言えば言うとおり。練習がきつくても頑張らせるのが大切で、乗り越えたところに楽しさや達成感があるのに、周りが過保護になり、その経験を子ども達から奪っているというものでした。なるほど!と思いました。しかし、どこまでが過剰でどこまでが無関心なのかは自分(親)ではわかりにくいですね。子育ての最終目標は「自立」と「自律」だとお伝えしています。自分の子どもの発達に合わせて、物を与え過ぎない事、任せることややらせてみる事、わがままをとおさない事等をじわりじわりと試してみるといいかもしれません。「親のものさしは子のものさし」。便利な時代だからこそ、経験しなければならない事、親として伝えなければならない事を考え直さなければなりません。