折り合いをつける

幼稚園生活の中には様々なトラブルが発生します。たたかれた、つまんだ、順番を抜かされた、威張ったetc・・・子ども達はたいていどっちが先にしたかを一番に伝えます。トラブルは発生しないよりも発生した方がチャンスです。またトラブルを通して社会性を身につけていくことも大切です。何が原因で発生したのか、またどうしたら今後同じことを繰り返さなくて済むのか、相手の気持ちはどうなのか、そういうことを考えるチャンスです。

折り合いをつけるということもほぼ死語になっていますが、これも大事です。物の貸し借りでも、これを貸してあげるから、こっちを貸して、使い終わったら返してね等、折り合いをつけます。最初は教師が間に入ることもありますが、全て援助が必要でありませんので教師が見守ることも大事です。妥協ではなく、納得して解決する。自分達で解決する。このような能力は生活や遊びの中のトラブルでも学んでいるのです。いくら小学校に行って勉強ができても、人間関係がうまくいかない人生ほどさみしいものはありません。「人生に必要なことは全て幼稚園の砂場で学んだ」ロバート・フルガム氏の有名な著書です。